T.Urabeのサイト虫を撮る。
予想をはるかに超えていました。ホソオチョウ爆発です2008-08-21(Thu)
撮影地:狭山丘陵
きょう、再度ホソオチョウを確認しに行きました。いったいどれくらいいるのかを知りたかったのです。
結果、私の予想をはるかに超えていました。

吸水するオス
昨日は見た個体全てが飛翔中のオスでしたので、やむなくぶれた写真ばかりでしたが、今日は飛翔写真はありません。13時くらいでした。時間帯が関係しているのかもしれません。ほとんど飛翔していませんでした。

右前翅が羽化不全のメス
しかし、きょうはメスの個体を3頭確認しました。やはりこれはまずいです。

翅を開いたメス
メスはちょっとだけギフチョウに似ているような気もしますが、なんだか残念な感じです。

ホソオチョウ幼虫の群れ
幼虫はというと、先入観があるからでしょうけど、どちらかと言うと気持ちが悪いです。しかも、ここのウマノスズクサは、どの株もあまり大きくなく20センチ程度なのですが、そのほとんど全てにこの幼虫が鈴なりです。これでは、ジャコウアゲハより先にウマノスズクサがなくなってしまいそうです。

ジャコウアゲハの幼虫がついた株には、必ずホソオチョウもついている
探し回って、見つけたジャコウアゲハの幼虫は3頭。しかし、同じ株にはホソオチョウが複数ついている状態です。

ジャコウアゲハが食んでいる所へ後から来て食べるホソオチョウ
ホソオチョウはかなりたくましいようです。ジャコウアゲハが食べている場所にあとからやってきて、押しのけるように食べ始めました。ジャコウアゲハが何度か頭突きのように頭をブルッとゆするのですが、全くおかまいなしです。

ホソオチョウ幼虫
これだけの数がいるとは思っていませんでした。成長期間は、調べたところ一月強ぐらいのようですが、成長のためにどれだけのえさを必要とするのでしょうか。ジャコウアゲハは競り勝つことができるのでしょうか。

ホソオチョウの蛹
蛹も難なく発見できました。ただ、幼虫の数に比べて圧倒的に少ないようです。全ての葉が無くなった枯れたウマノスズクサなどについているものが多いようです。食い尽くしたら成長しきった個体が蛹化して、それ以外は餓死するのか?共食いもありなのか?
ウマノスズクサ以外の完全に食草ではないイネ科の草にしがみついて動かない未成熟な幼虫や、地面をうろうろ歩くものまでいました。

一箇所に塊で産み付けられるホソオチョウの卵
卵も確認できました。ジャコウアゲハでは少数で生みつけられるのに対し、ホソオチョウでは小さな草にぎっしり産み付けられています。産卵数の多さはもともと生存率の低い昆虫であることを想像させます。しかし、それが本来の生息地ではないこの狭山丘陵でも同じように生存率が低いままでいられるのか、あるいは、何らなの天敵を欠くことで、一時的に爆発的に増え、その後食草を失い激減するのか。もしそうなら、同じものを食べるジャコウアゲハにとってはかなり危険な状況であると思われます。

タマゴバチ
卵には、卵に寄生する蜂、タマゴバチが来ていました。もしこのような大量の卵にタマゴバチがたくさん産卵すれば、タマゴバチは爆発的に増える危険があります。そして、本来ホソオチョウのいない環境で世代を繰り返してきたタマゴバチには、もともとの宿主が存在するはずです。それがどんな昆虫であれ、その昆虫にとってこれは大きな危機に繋がります。
以前何かで読んだことがあるのですが、寄生蜂の複数の種類で、効率よく宿主を探し当てる能力として、植物が出す物質をかぎ分けているというものがありました。その物資とは、昆虫に食害された植物が、寄生蜂をおびき寄せるために出しているともいいます。であるならば、ウマノスズクサが出す物質に引き寄せられた寄生蜂の本来の宿主はジャコウアゲハである可能性は高いといえます。
深い知識も無く、推測に次ぐ推測で書いた記事ですが、この状況はやはり最悪と言わざるをえません。もう、愛好家による昆虫採集のレベルでは、どうにもならないでしょう。必死に生きているこの二種類の蝶がどうにか良いバランスで落着くことを願うばかりです。
この日も私の見たジャコウアゲハは1頭だけでした。なんだかものすごく愛おしく思えました。
Comment
ごぶさたしてます
いそがしいなかでも 息抜きされているのを拝見するのは とても楽しみです。
見つけられて良かったです。曇天だとあまり飛ばないようですね。写真見せていただきましたが飛翔写真やはり上手いですね。私なんかトリミングだらけですよW
コンクリートとアスファルトの中にぽつんと島のように存在する狭山丘陵ですから、おそらく二次放蝶だと思いますが、丘陵の生き物が大好きな私としてはとても心配です。ちょっとだけ観察した様子ではホソオチョウはあまり長距離を移動しない蝶のようですから、数年で丘陵全体に広がる心配はあまり無いようですね。今後どのように数が変化するのか観察してみたいです。
すみません。ご無沙汰ばかりで。
時々撮影にいけるのですが、確実に写真の感覚は鈍ってきています。やっぱり続けていないとダメなようです。早く時間が取れるようになることを願うばかりです。
ダンダラさんから場所を伺って本日お邪魔してきました。
初めて見るホソオチョウに感激しました(外来種ですが・・・)。
これからもよろしくお願いします。
2008-08-29 16:59 | URL | 愛野緑 [ 編集]
素敵なハンドルですね。ゼフィルスにもお詳しい方なのですね。私は野外ではほとんど区別もつけられません。きっとアイノミドリシジミは見たことも無いと思います。
わざわざ私のところにコメントくださいまして恐縮です。
いつか丘陵でお会いできることができることを楽しみにしています。その時はいろいろご指導くださいませ。
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こんにちは
今日(あ、昨日か)様子を見に行ってきました。
天気が悪かったせいか確認できた個体は少なかったですが、たしかにいました。
幼虫はたくさん見つかりました。
どんな経緯でここで発生を始めたのかはわかりませんが、少し気を付けて観察してみたいと思いました。
色々ありがとうございました。
2008-08-23 01:19 | URL | ダンダラ [ 編集]